高山植物とエーデルワイス

ツェルマットには美しく珍しい高山植物が咲きます。日本では、白いエーデルワイス、紫のリンドウ、赤いアルペンローゼ(つつじの仲間)の3つをアルプス三大名花といいます。中でもエーデルワイスは「アルプスの女王・高貴な白」とも呼ばれ、スイスのシンボルとなっています。

古くからエーデルワイスは高い薬効で知られ、多量に摘み取られたため、自然種の数が激減しました。今では薬や化粧品に栽培種を使い、野生のエーデルワイスは厳しく保護指定されています。なかなか見られない希少な高山植物となりましたが、7~9月頃に標高1800~3000メートルの標高、急勾配の山にある石灰岩の周辺や岩影で小さな花を開きます。そして、アルペンアスター(キク科)の近くで咲くことが多いといわれています。真ん中が黄色く、紫の花びらをしたアルペンアスターを探せば、エーデルワイスも一緒に発見できるかもしれません。

※高山植物を踏まないよう注意し、遠くから鑑賞するのみにして下さい。

下記のコースに多く咲いています。

・エーデルワイスパス(ハイキングコース30番)

・ボタニカルエデュケーショントレイル(ハイキングコース31番)

・フラワートレイル(ハイキングコース3番)

・マムートのヴィアフェラータコース